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ヨガ・性教育

できるかできないかよりも、“心地良さ”を選ぶこと。ヨガ講師:鍵谷美波

はじめまして。
自己紹介ページに来てくださりありがとうございます!ヨガ講師の鍵谷美波です。

イロドリライフ®️での記念すべき最初の記事は、
私自身の簡単な自己紹介と、
活動にのせる想いについて。

24歳なりの紆余曲折を、
面白く読んでいただけたら嬉しいです。

道産子、いざ秋田へ!

出身は北海道の函館市。
路面電車が走るレトロな街並みと
とにかく新鮮でおいしい魚が自慢の町です。

2016年、大学入学をきっかけに秋田へ移住。

それまで全く縁のなかった秋田ですが、
住めば住むほど秋田の澄んだ空気と美しい自然、温かい人々、(おいしいご飯にお酒!)に魅了され、秋田が大好きに。

大学を卒業後も秋田を拠点に、
フリーランスのヨガ講師として活動しています。

ダンスが大好きだった学生時代


実はヨガ歴よりもダンス歴が長く、幼少期からクラシックバレエやジャズダンス、ヒップホップ、ハウスにロックと…学生時代はダンス一色でした。

小学校から高校まで、
学校が終わったらダンスのレッスンへ通う日々。

ダンスは私の生活、というよりもはや人生の一部で、憧れの先輩ダンサー達を見ながら、私も自ずとプロのダンサーを目指すように。

そんな私が、なぜヨガ講師になったのか。
それは、一度踊るのが苦しくなってしまった経験と、ヨガとの出会いがあったからでした。

私の性格ー 完璧主義で、優等生タイプ

幼い頃から「こうあるべき」が人一倍強い性格でした。

真面目で完璧主義、手を抜くことを知らない

自分で言うのもおかしな話ですが、
いわゆる優等生・学級委員長タイプで、

どちらかといえば叱られるよりも褒められることの方が多い子供時代でした。(制服のスカートを短くして廊下に呼び出されたりもしましたが…)

はじめからそんな性格だったのか、「ダンス」という”美しさやかっこよさを追求する世界”が(もちろんダンスにも色々あるけれど)完璧主義な性格に拍車をかけたのかは分かりませんが、

いつの間にか鏡の前に立つ度
「こんなんじゃだめだ」
「もっと練習しなきゃ」と
自分にすごく厳しくなっていました。

そして当時はそんなストイックな自分が
それなりに好きでした。

そんな自分への厳しさは
ダンス以外の日常生活や学校にも影響し、

“何かができる自分”、
“誰かに褒められる自分”にこそ価値があるんだと思うように。

間違ったり失敗したりすることが、
当時の私には“人生の終わり”みたいに怖かったです。


※ここから少し、トラウマやフラッシュバックの描写があります。不安な方は次のセクションまで飛ばしてお読み下さい。

そんな、勉強もダンスも、高校から始めた別の部活も、「まだまだこんなんじゃだめ!」「私なら、もっと、もっと、もっとできるはず。」を続けていたら、

ある時、踊れなくなってしまいました。

鏡の中の自分も、いま踊っている自分自身も、全部理想と違う。

「できない自分」への恐怖心に息をするのが苦しくなったり、涙がとまらなくなったり。

まさに足元からガタガタっと崩れるような感覚でした。


あんなに大好きだったダンスを楽しめない自分自身が、悔しくてたまらなかったのを覚えています。

その後も勇気を出してまた踊ってみたり、踊らなかったり。

「やっぱりダンス楽しい!踊れるじゃん!」と思っても、ステージでの発表が近づくと、また息が苦しくなってを繰り返して、そんな状態が結局大学生まで続きます。

そんなふうにダンスとの距離感を探りながら、スウェーデンへ留学したり、性教育に出会ったりと、いくつかのターニングポイントを迎えるのですが、それについては次回以降じっくり書くとして。

今回は、ヨガとの出会いについて。

ヨガとの出会いー アンバランスでもいいんだ。


初めてヨガのレッスンを受けたのは、留学から帰国した大学4年生の夏。その1年後には資格を取得し、講師として活動を始めることになります。

この初めてのヨガレッスンの中で、「木のポーズ」という片足を上げてバランスをとるポーズがありました。

「ピタッと止まってバランスを取るんだ。」
「胸を張って、背筋を伸ばして」
「でも、なんてことない顔をして」

そんな、ヨガでリラックスどころか肩肘張ってガチガチの私に、講師の方がかけてくれた一言。

「アンバランスさも楽しんで」

もちろん私だけにかけられた言葉ではなかったし、もう何度も生徒さんにかけている言葉かもしれなかったけれど、

私にとっては衝撃の、そして視界がひらけて背中の重荷があたたかく溶けていくような一言だったんです。


バランスが取れなくてもいいんだ。

バランスが取れるから正解とか
取れないから不正解じゃなくて
揺れている自分をそのまんまに感じてみて、
なんなら楽しんでみる。

いつも自分に“丸”か“バツ”をつけて、「バツの自分を丸にする」ことに必死だった私は、そのどちらでもない“ものの見方”に出会って、肩の力がふわっと抜けた気がしました。

きっと私だけじゃない、“バツの自分”や「こうあるべき」にどこか息苦しさを抱いている人と、この世界を一緒に見れたら、それぞれの日々が少しだけ輝く気がしたんです。

このたった一言に衝撃を受けた私は、講師を目指します。約半年後に卒業を控えた、大学4年生の夏でした。

ヨガを通して私がお伝えしたいこと


ヨガをしたことがある人も、そうでない人も、ヨガのイメージは色々あると思います。

アクロバットなポーズをするイメージの人もいれば、「体が硬いから自分には無理!」という声もよく耳にします。

私自身がヨガのクラスで必ずお伝えしているのは

「ポーズのできる・できないよりも、“いま自分が気持ち良いかどうか”を大事にする」ということです。

一人きりで生きているわけではない私たちは日頃、自分の「こうしたい」という感覚よりも、社会の「こうあるべき」に従って行動することが多いように感じます。

だからこそ回っていく暮らしや、
スムーズに運ぶ仕事もあると思います。


また、「自分のため」よりも「誰かのため」に行動することが日々の中心になっているかもしれません。

そして、誰かのために手や足、心を動かせることはとても尊いことです。


もし、そんな時間が毎日の大半を占めているとしたら、1日のうち数分だけでも、自分の「こうしたい」や「居心地の良さ」に心を向けてみてほしいんです。

誰かのためではなく、
自分のために、ほんの少し時間を過ごすこと。

周りのペースに合わせるよりも、
まずは自分のペースで。

呼吸が苦しくない、心地よい方を選んでいく練習を重ねていくことで、

日常生活の中でも
「あれ、もう少し肩の力を抜いていいのかも」とか
「もっと自由にやっちゃおうかな」みたいに、
いつもの世界が違う方向から見えてくるかもしれないと、私は思っています。

ちょうど、バランスが取れなくてもいいんだと気づいた時の私もそうでした。

子供みたいなシンプルな感情をそのままに

そんなふうにただただ“自分の心地良い”を選んでいくことは、
「嬉しいー!」って笑ったり、
「やったー!」って走り回ったり
「悲しいー!」って泣いたりする
子供の頃に戻っていく感覚に近いかも、と思います。

だから大人になると意外と、むずかしいんです。

それでも、自分の内側から湧き起こってくるまっすぐな感情を、シンプルに受けとめられたら、日々の生活がすこし自分らしく豊かなものになるんじゃないかと思います。

そのちょっとしたお手伝いとして私ができるのが「ヨガ」という時間をみなさんと一緒に共有することです。

すでにお会いしたことがある方も、
これからお会いする方も、
そんな「気持ちいいー!」な時間を一緒に過ごせたら嬉しいです!

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鍵谷美波|秋田に惚れたヨガ講師

鍵谷美波|秋田に惚れたヨガ講師

ヨガ講師/セルフケアアドバイザー

北海道函館市出身。大学入学をきっかけに秋田へ移住。黄金の田んぼや昔ながらの文化、何より秋田の美味しいもの!に惚れ込む。在学中、なんとなく受けたヨガのレッスンで「アンバンランスさも楽しんで」という講師の言葉に救われ、その一言で講師を志す。いつも"誰かのため"に頑張る人の【自分のため】を後押ししたい一心で、秋田各地・オンラインでヨガレッスンを開講。食べることと自然が大好き。人生最後の日は、あきたこまちと唐揚げが食べたいです。

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